アンチエイジングの基礎知識

1. ”アンチエイジング”とは?

“外見だけでなく、体の内側をも含めた健康を手にするための、
究極の予防・再生医学”

 

アンチエイジング(anti-aging)は、抵抗を意味する(anti)と、老化・加齢を意味する(aging)を組み合わせた言葉です。

日本語で説明すると、抗加齢・抗老化という意味になり、わかりやすく説明すると「アンチエイジング」=「老化を遅らせることにより、様々な疾患や病気を予防するとともに、見た目や体の健康を保つこと」を指しています。

皆様も病気になると病院を受診すると思います。病院を受診することで、病気を早い段階で見つけたり、その病気を治療することは可能ですが、そもそも健康でいるための方法は、病院では教えてくれません。

アンチエイジングと深く関係する概念として、「リジュベネーション(若返り/再生)」という言葉があります。これは「老化を防ぐ・遅らせる」というアンチエイジング本来の意味より更に進んだ、「若返り」を目指すものですが、当サイトでは「アンチエイジング」の指す対象として広く以下の3つをまとめて扱っていきます。

 

  1. 健康な体を維持し、病気の予防・症状の改善を促す (アンチエイジング
     
  2. 老化を防ぐ/遅らせることにより、寿命を伸ばす (アンチエイジング)
     
  3. 若さを取り戻す(リジュベネーション)

※リジュベネーション:文字どおり、老化した細胞や、生物を種々の技術を用いて若返らせることを指します。夢のような話ですが、幹細胞治療や、老化細胞の除去など最新の技術を用いることで、臨床応用が始まりつつある、非常に期待されている分野です。

 

2. そもそも、”エイジング”とは?

先ほど説明した通り、エイジングは老化や加齢を指す言葉です。老化とは、加齢に伴い筋力や免疫力などの、生物としての機能が落ち、かつ疾患や死亡のリスクが増えていくことを意味します。
 

年を取ることは、生物として必然であり、悪いことではありませんが、生活習慣や病気、その他の要因により、老化が想像以上に早く進んでしまうことがあります昨今では、老化自体が高血圧や悪性腫瘍など様々な疾患につながると言われています。それゆえに、21世紀の医療は、エイジングとどう向き合っていくかが課題になっています。
 

老化が起こってしまうのは、何か単一の要素が原因というよりも、様々な要素が複雑に絡み合っていると考えられています。例えば、ミトコンドリアの機能不全、幹細胞が減ってしまうこと、酸化ダメージの蓄積、慢性炎症、腸内環境の悪化、など、これらが原因で、老化が進行してしまうと考えられています。
 

当サイトでは、「アンチエイジング=こうすると老化が防げる・若返る」というアドバイスだけでなく、「エイジング=こうすると老化が進んでしまう(ので避けましょう)」という注意喚起も同時に行っていきます

 

3. 実は広いアンチエイジングの領域

アンチエイジングという言葉を聞くと、世の中の広告の多さなどからも美容医療、なかでも肌や皮膚に関するものを連想してしまいがちですが、前述の通りあらゆる医学領域にたいしてアンチエイジング(老化の防止と若返り)というアプローチは可能となります。

当サイトでは、より読みやすく理解しやすいメディアとするために、主要なアンチエイジング領域として、独自に以下の6つの領域に分けて説明を行います(今後改変の可能性もあります)。
  

  1. 肌/髪:健康的で美しい肌、髪を手に入れる
  2. 骨/歯:頑丈な整った骨、歯を手に入れる
  3. 筋肉:力強い筋肉を手に入れる
  4. 内蔵:肝臓や腎臓、血管など、体内の臓器や組織の健康を維持する
  5. 脳・メンタル:記憶や認知の能力、免疫力を高める、より良い睡眠や精神状態を保つ
  6. 寿命:寿命を延長する

 

4. まず今の自分のエイジを知る

生物学的年齢 vs 実年齢
現在のあなたの実年齢(生まれてからの時間の長さを元にした暦年齢)とは別に、生物としての機能性や細胞の状態などを元にした肉体の年齢を測る「生物学的年齢」が、現在注目されています。

 

生物学的年齢を測定する方法は以下のようなものがあります。目に見える部分だけでなく、無自覚の、目に見えない部分を可視化することで、早期に対策を立てることができます。ここでは長くなってしまうので詳細は割愛しますが、今後、当サイト内で各測定方法についても解説していく予定です。

 

  • 血管年齢:加速度脈波・脈波伝播速度、IMT
  • 脳(神経)年齢:高次脳機能テスト(WCST等)
  • 骨年齢:骨密度(DEXA法、超音波法)
  • ホルモン年齢:IGF-I、DHEA-s、性ホルモン
  • 筋年齢:体組成検査(除脂肪筋量)、筋力評価
  • エピジェネティック年齢:採血
    ※肌年齢も、メラニンインデックス、弾性、油分、シミ、シワなどを画像解析する民間の手段があります。

 

5. アンチエイジングの実践手段!

当サイトは、正しい知識を得ても、しっかりと行動が繋がらなくては勿体ありません。アンチエイジングでは、食事や運動をはじめとした生活習慣に注目した方法から、薬物や美容施術などの補助的な方法まで幅広く存在します。

瞑想などの古来からあるものが再度脚光を浴びたり、あるいは最先端の再生医療やサプリメントなども実践方法の一つです。当サイトでは、皆さんがなるべく取り組みやすい具体的なアドバイスを分かりやすく紹介していくことに力を入れています。

できることから少しずつ始めていくことがとても大切ですので、より健康で、より力強い人生を手に入れるために、共に頑張っていきましょう!